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「専業主婦には戻りません!」 藤川さん

自粛期間が長引く中、いつも以上に家事や育児に追われているママたち。再就職に向けた動きから遠ざかっている方も多いと思いますが、今こそできる準備から始めてみませんか。

 

準備といっても難しいことはありません。先輩ママたちがどうやって再就職を果たしたかを知るのもそのひとつ。「キャリアが無いのに大丈夫?」「数年のブランクが心配です」といった不安を抱えたママたちも、ママワーク研究所を通じて自分に合う働き方を実現してきました。先輩ママ4名が歩いてきた道は、きっとみなさんのヒントとなるはず! 気になった方はのぞいてみてくださいね。

 

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「そんなに辛いなら、専業主婦に戻る?」

 

8年の専業主婦を経て仕事復帰した藤川さんが、仕事のプレッシャーに押しつぶされそうになった時に自分に問いかける言葉です。その答えはいつも「NO」。結婚を機に福岡から神奈川へ、そしてご主人の異動に伴い福岡へ戻るといった変化の中でも「働くことへの想い」が変わることはありませんでした。

 

「神奈川で転職活動をしたものの、保育園に空きがなく断念。下の子の幼稚園入園と福岡に来た時期が重なったことから、働きたい想いが強くなりました」

 

そう話す藤川さんは「ママボランチ講座®」に参加しインターン(1カ月)を経験することとなったのです。

 

「大丈夫! 大丈夫!」

 

インターン先は、人材紹介の会社でした。かつて大手外食企業で10年勤務・店長を務めていた藤川さんにとって、それは新しい世界だったと言います。

 

「そこで出会った『キャリアコンサルタント』に興味を持ちまして……。人材派遣業界という未経験の業界・業種でしたが、こんな仕事がしたいと強く思ったのです」

 

後押しとなったのは、インターン先のママ社員たちでした。「相談するたび、大丈夫! 大丈夫! って笑顔で言ってくださって。その時の私にはとても心強いものでした」と話す藤川さんに変化が訪れます。それは“社会人として一から学びなおす”覚悟でした。  「経験は未熟な部分が多いけれども、気持ちだけはポジティブに、素直に仕事に向き合おう」

 

それがきっかけとなり、現在勤める人材派遣会社(担当:営業)と出会ったのです。

 

初めてづくしの毎日

 

業務内容は、派遣先企業との契約締結や派遣スタッフの就業フォロー。初めての人材派遣業界と法人営業は緊張の連続だったと言います。「派遣先の方と電話や応接室にて一対一で話す際はいつも手汗びっしょりでした」

 

そんな藤川さんを支えたのもまた、近くにいたロールモデルの存在でした。優しく、そして論理的に話す姿に「こんな対応ができるようになりたい!」という想いが膨らんだと言います。「相談以外にも観察して真似るよう努めました。話す内容を書き出して練習もしましたね。少しの成長でも実感に繋がりました」

 

週3日×5.5時間勤務(契約アルバイト)の合間を利用して新しい学びにチャレンジした藤川さんは、かつて憧れた「キャリアコンサルタント」の資格取得も果たしたのです!

 

働くことで変わったのは?

 

社会復帰するママたちが抱える悩みに多いのが「時間の使い方」。働くことによってそれが大きく変わったとそうなのですが……?

 

「①21時までには子ども(8歳・5歳)を寝かしつける ②朝、何事もなく出勤する、を心掛けています。でもこの2つが本当に難しい。うまくいかないこともありましたが、私自身がイライラしたり怒ったりせず、忍耐強く接することが必要だと実感しています」と話す藤川さんは、家族にまつわるエピソードを話してくださいました。

 

家族内コミュニケーションに変化あり

 

「私が働くという“新しいスタート”は、夫・子どもにとっても同じだと気づけていませんでした。『ママは働くから、できることは自分でしよう!』と張り切っていたものの、働きだすと子どもが病気しがちになったり、登園時に泣いたり……。当時は気が張っていたので、その空気感が家族に伝わっていたのだと思います」

 

“働くママあるある”を乗り越えたのはコミュニケーションの変化でした。「疲れたアピールを辞めて『今日は新しいお仕事ができたよ』」という具合に、楽しく仕事をしていることを伝える。その上で、相手の話を聞くよう努めています。聞き手はちょっと大変なのが本音ですが(笑)」

 

どこまでも謙虚といった姿勢の藤川さんに仕事観を聞いたところ、まさかの「謙虚であること」とのお答えが……! より詳しく聞いてみました。

 

「『素直・認めること』です。自分から笑顔で挨拶をしたり、相手の価値観を否定しないことなど。できてないことも多々ありますがその志は忘れずにいたいです。なぜならそれが自身の強さになるから。常に笑顔で、謙虚であり続けたいですね」

 

仕事観が、藤川さんの生き方に繋がっていることを実感した瞬間でした。

 

 

背中を押してくれたのはママワーク研究所

 

最後に、多くの変化を乗り越えてきた藤川さんから、働くことに関して迷っている方へメッセージをお届けいたします。

 

「不確実性の高い未来においてやりたいことがわからなかった。自信がない、専門性もない、あるのはブランクだけと悩んだ日々もありましたが、小さい一歩を重ねることで何かが見つかることを実感しています。仕事を通じた出会いの中で、成功体験を重ねられる今を楽しめるようになりました。子どもたちにもそんな姿を見せていければと思います。私自身もまだ探している最中ですが、最初に背中を押してくれたのがママワーク、というわけです」

 

かつては背中を押された立場でしたが、今となっては人材派遣業界の営業として、働く方々の背中をそっとやさしく押していることでしょう……!

 

ブランクだって、大事な経験のひとつ。

 

改めてそう感じさせてくれた藤川さんでした。

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