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【開催報告】第10回 ママドラフト会議in福岡

2018年11月6日、第10回目となる「ママドラフト会議®」をレソラNTT夢天神ホール(福岡市)にて開催いたしました。

◆過去最多10名のママ人財がキャリアと意欲をアピール

「ママドラフト会議®」とは、育児などの理由で離職したものの、再就労を希望する女性(=ママ人財)によるスピーチコンテストです(詳しくはこちらhttp://www.mamawork.net/outline/mamadraft)。開催の度にメディアの取材や地方自治体の視察も相次ぐイベントでもあり、今回はテレビ局2社、新聞社1社から取材をいただきました。

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第10回目の今回は、過去最多の10名の出場者(ファイナリスト)となりました。全国300社以上の企業を訪れECの事業改善に携わった女性、人材派遣会社で全国2位の営業成績を納めた女性、社内初の女性総合職として道を切り開いてきた女性など、いずれも高いスキルと意欲を持ったママたち。事前にスピーチトレーニングや自分のキャリアを振り返るためのセミナーを受け、ファイナルステージの舞台に立ちました。

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スピーチでは、社会人時代に築いてきた実績とともに、子育てによって得た経験も披露。ある女性は「これまでは猪突猛進型だったが、子育てを通して忍耐力や落ち着きも身につけた」と語り、ある女性は「自分の成長が企業の成長につながる働き方をしたい」と訴えました。そんなママたちの熱いスピーチに耳を傾け、コンテストの審査をするのは、ママ人財に興味のある企業の皆さん。魅力的な人材と感じたら手持ちのプラカードをあげ応援の気持ちを表します(実際の採用意思とは異なります)。どの出場者に対してもたくさんのプラカードがあがり、その光景を見たときの出場者のほっとしたような笑顔に、主催する私たちも胸が熱くなりました。

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過去最多のファイナリストの中からグランプリに輝いたのは、牛島景子さん。DSCF2853

ケーブルテレビ会社で250本以上もの番組制作を行い、企画からアポイントメント、編集、MCまで一人で担当したキャリア、そして子育て期も保育サークルの主催やTOEICの受験など、子育てを楽しみながら努力を惜しまない姿勢をアピールしました。前回のママドラフト開催時は、その模様を伝えるテレビニュースを子供たちと食卓を囲みながら見ていたとのこと。自分も一歩踏み出したいと今回出場を決めたそうです。受賞を受けて、「同じように不安を抱えながら挑戦しようとしているママ仲間がいたから頑張ることができた。これで終わりではなく、これからがスタートなので努力していきたい」と感極まった表情であいさつをしました。 

◆多様な可能性をもつママ人財

特別審査員長の正岡民次・福岡東ロータリークラブ会長は、「離職後も向上心を持ち続ける姿勢がすばらしいと感じた。全国で315万人もの潜在的な女性就業人口がいると言われている。こうした人材を活用することが、現在盛んに取り上げられている労働力不足の解決に寄与するのではないか」と講評しました。

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特別審査員の井上るみ・公益財団法人福岡市文化芸術振興財団専務理事からは「子育ての経験を通して得た生活者としての視点を今後の仕事に生かしてほしい」、同じく特別審査員のスリー・アールシステム株式会社の今村陽一代表取締役社長からは「女性はこれまでアシスタント的な仕事が多くなりがちだったが、ここにいる皆さん主役になれる力を持っている。ぜひ、今後仕事でリーダーシップを発揮してほしい」とエールが送られました。

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スリー・アールシステム株式会社では、前回開催したママドラフト会議のファイナリスト2名を時短正社員として採用しています。「出場した皆さん、特にコミュニケーション能力が高いなと感じました。企業が環境さえ整備すれば、十分に活躍できる能力があるのではないでしょうか。これからもいい人材がいれば、時間的な制約があるなしに関わりなく採用したい」と、会議後話してくれました。

 

◆経済産業省の実証事業として開催

ママドラフト会議に引き続き開催されたのは、ママと企業の交流会。再就職を希望するママ人財23名と地場企業を中心とする24社が参加しました

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今回の特徴は、経産省の「未来の教室実証事業」における女性復職支援事業として地方都市で唯一採択された「わたしRestartプロジェクト」の一部として開催したことです。このプロジェクトでは、①経理や労務といった実務から社会復帰のためのマインドセットまで再就労へのスキルと意欲を磨く「ママ・ボランチ育成講座」②ママドラフト会議®・交流会③1カ間の有給トライアル勤務ができる「ママインターンシップ」を実施(詳しくはこちらhttp://www.mamawork.net/watashirestart)。専属のキャリアコーチがインターン就労の条件の確認から、インターン期間中のサポート、終了後の就職支援まで一貫して行うというこれまでにないプログラムです。

交流会では、事前に配布された企業・ママ人財双方の資料を基に対面します。中には「○○さんのような人材が欲しかった!」と、企業から熱いラブコールを受けるママも。優秀な人材を求める企業と活躍の場を求めるママとの真剣なやり取りが続きました。

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今回採用側として参加した人の中に、かつてのママドラフト会議出場者がいました。この交流会で現在務める人材紹介会社に出会い、パートを経て、今は在宅と週3回程度の出社という勤務形態で正社員として働いています。「皆さん素晴らしいキャリアを持っている方ばかり。いい人材がいたらぜひ一緒に働きたい」と話していました。10回目というママドラフト会議の歴史を感じさせる出来事でした。

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最後になりましたが、お忙しい中参加してくださった皆様に心よりお礼を申し上げます。

 

◆開催DATA

日時:2018年11月6日 ママドラフト会議®

   10:00~11:30 交流会11:30~13:00

会場:レソラNTT夢天神ホール

協賛:福岡東ロータリークラブ、スリー・アールシステム株式会社、株式会社リトルウィング、まさおか薬局

後援:福岡市

来場者数:再就労希望女性23名、一般8名、企業関係者72名(50社・団体) 計103名

 

 

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