連載「子育てBIZコラム」パパの残業を減らすヒント

子育ては人生最大のプロジェクト!
自分の人生を振り返り、生活全般を見直してみませんか?
そんな視点を、パパ × 企業コンサルの立場から実体験として語る『子育てBIZコラム』も最終回。
第5話は「パパの残業を減らすヒント」です。
家族みんながハッピーになるといいですね。
日本でも男性育休取得率が40%を超えましたが、子育ては数か月で終わるわけではなく、約20年間継続するものです。育休を取得したパパが、職場復帰後に以前と同じような残業生活に戻ってしまっては、意味がありません。しかし、夫の残業が多くて毎日帰宅が遅く、家事育児のワンオペで疲れているママの声をよく聞きます。今回はコラム最終回として、パパが早く帰宅するためのヒントをお伝えします。
(ぜひ、パパにも読ませてください)

仕事が多くていつも残業しているパパには、2つの観点から考えてみて欲しい。
1.自分自身の人生について
仕事が多くて終わらないから仕方ない、と思っているパパはいませんか?
あるいは、子どもの世話は大変そうなので、残業して何となく避けているパパはいませんか?
子育ては人生で最大のプロジェクトです。この重要なプロジェクトのリーダーはママではなく、ママとパパです。しかも、やり直しはできません。第二子が生まれても、第一子の時とは環境が異なり、また個性も違うので、子育てはいつでもその時の一回切りです。この重要なプロジェクトをママに任せていた昭和世代の男性は、子どもが大人になって巣立ってから、あるいは孫ができてから、「もっと子育てをやればよかった」と、みんな大いに後悔しています。
当時の社会環境では仕方がなかったとしても、今は日本でも男性育休を取るのが一般的になり、働き方も変わってきています。子育てはやり直しができませんが、でもいつからでも手遅れということはありません。一度立ち止まって、自分の生活全体を振り返り、見直してみましょう。
よく考えてみると、会社との付き合いは、定年まで同じ会社で働いたとしても、40年あまりです。途中で転職すれば、会社と付き合う期間はもっと短くなります。一方、人生100年時代と言われる今、夫婦や家族との付き合いは50年以上、人によっては70年ぐらいあるかもしれません。会社の仕事を評価するのは上司ですが、その人の人生を評価するのは家族です。そう考えると、やはり自分の人生にとって、いかに家族が大事であるかが分かるのではないでしょうか。
ちなみに、私も会員になっているNPO法人ファザーリング・ジャパン九州では、親子向けのイベントや情報発信を行っています。一度気楽にイベントに参加してみると、人生にとって良い気付きがたくさん得られると思います。

2.職場の効率化について
自分としてはできれば毎日定時に帰りたいけど、とにかく仕事が多くて終わらない、また周りの人もみんな残業しているという場合は、職場ぐるみで業務改善を進めることが重要です。業務改善活動のリーダー的な存在になって、上司にどんどん提案していきましょう。その際、自分一人で考えるのではなく、チーム全員で意見を出し合って考えて、焦らずに継続的に進めていくのがポイントです。どんな職場でも、業務を長年続けていることで、やめたり簡素化できるムダが必ず存在します。
でも誰かが言い出さなければ何も変わらず、そのムダはずっと続いていきます。事業環境の変化が激しい時代なので、仕事の進め方もそれに合わせて変えていかなければ、その企業は時代遅れの組織となり、徐々に衰退していきます。
私自身は双子の父親として、仕事をしっかりと遂行しながら早く帰るにはどうすればいいか、徹底的に考えながら仕事をしていました。そして、会議を廃止したり、書類を簡素化したり、打ち合わせを統合したりして、職場全体の業務効率化を進めました。その経験談や具体的な進め方のコツについては、拙著『離職防止に向けた働き方改革の実践ガイド』でご紹介しています。
この本は、主に管理職やリーダーを対象に書きましたが、どんな立場の人にも役立つ内容になっています。お読みいただければ、業務効率化のヒントが、きっと見つかることでしょう。パパが少しでも早く家に帰って、家事や子育てに従事することを願っています。
執筆者 中倉誠二
<プロフィール>

中倉ビジネスコンサルティング代表。会社員時代に双子を育てた自身の仕事と家庭の両立経験を活かしながら、企業の働き方改革を進めるために、研修やコンサルティング活動を行っている。中小企業診断士、(株)ワーク・ライフバランス認定上級コンサルタント、NPO法人ファザーリング・ジャパン賛助会員。
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